False Islandに参加中の優歌の日記など。
PLの雑記や個人的補足などを交えたブログ。
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※サブキャラの一人、優歌の兄、泰遠視点でお送りします。
【力闘本部】
空間がゆがみ、空から箱が一つ、落ちてきた。
箱には手紙が付いていた。
小さな紙が何枚も。
一日の概念がこちらと違う世界で、優歌の一日を簡単につづった手紙。
元気なようでよかった。…あちらでは今がバレンタインなのだ、と思いつつ。
箱の中身を確認してから、皆がそろっている鍛錬場に向かう。
思い思いの胴着をまとった人々が、それぞれの技能を磨いている。
「みんな、休憩しないか。」
少しずつ、鍛錬をやめて、泰遠の元に現れる。
箱の中身のクッキーを、順に皆に振舞う。
食べたものから、一息つきに行ったり、鍛錬に戻ったりと様々だ。
だが、聞いていない人間も居る。
すう、と息を吸って大きい声を出す。
「 崇徳、空野、やめ! 」
やっと、声が届いたのか、二人が止まる。
そばに立っていた空翔もやっと慣れたのか、すでに耳をふさいでいた。
「…なんだよー、いいとこだったのに」
「休憩しろ。いいから。」
三人を連れて、執務室に戻る。
コーヒーと紅茶を淹れて、もう一つの箱の中身を出す。
―チョコケーキ
「…おー、甘そう。」
「お前も食うんだから甘さ控えめにはなってるだろ。」
「…だろうけどな。っし、いただきまーす」
「っと、その前に。空翔、お前に手紙だ」
「…俺に、ですか」
一緒に入っていた中の一枚を、空翔に差し出す。
先に目を通させてもらったが、予想通りの返答では合った。
「…まぁ、八割がた、予想通りの返答だ。…どうする?」
「…決意と…、俺の意思は変わりません。
…せっかくもう一度出会えたのに、いつ帰るかか分からない旅を待ち続けるつもりは、ないです」
「……そうくるだろうな、と思った。…なので、条件がある。」
「…条件、ですか」
紅茶のカップを置き、空翔と視線を合わせる。
りんとした、目。優歌と反対の金色。
「そうだ。そのことをお前の言葉で伝えること。
その後の返答次第では、私はお前をおくることくらいはおそらくできる…。
優歌の許可とあの島の受け入れは必要だがな…。あとは、お前と優歌の問題だ。」
「…はい。ありがとうございます。」
「さて、とりあえずまずは、ケーキを頂くとしよう。優歌からのバレンタインだからな。」
「おっし、いただきまーす」
「いただきます。」
切り分けられたケーキと、紅茶とコーヒーは、瞬く間に無くなった。
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優歌へ
選んだことをとめるつもりも無いし、納得もした。
だが、やっともう一度出会えた今、離れていたくはない。
危険だというならなおさら、俺は、優歌のそばにいたい。
その場がどういう場なのか分からないけれど。
俺の力が足りないというなら、努力もする。
だから、許可を。
我が半身。
空翔
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優歌へ
ケーキは美味しく頂いた。ホワイトデーは何がよいかな。
とりあえず私からは何か、甘いものを差し入れするとしよう。
崇徳に何かたかっておくとよい。
書いていたとおりクッキーは皆に振舞っておいたよ。
ありがとう。皆のよい休憩になった。
さて、同封しておいた空翔からの手紙は読んだだろうか。
お前が危惧している、島の受け入れについてだが
こちらにおいてある手紙。…おそらく必要がなくなるであろう、と踏んだ。
その手紙を持たせ、そちらに向かわせようと思う。
…不確定要素も多いが、…受け入れられると、信じている。
あとは、お前の判断に任せるとする。
泰遠
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この島で、一人にだけ送れるチョコレート。
なんだかこう、緊張してしまう。
…気にしてはいけないと思うのだけれど、どうしても何かこう、気になってしまうのだ。
ポー『…優歌!』 |
ゆうか「えっ、な、なに?」 |
『ここでは気を抜いちゃいけないって言ったのは誰ですか!もう…』 |
ゆうか「…あ、埋まっちゃった…」 |
やはり、戦争だ。
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家族への伝言と、チョコレート。
招かれざる客と、遺跡外のひと時。
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