False Islandに参加中の優歌の日記など。
PLの雑記や個人的補足などを交えたブログ。
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【今回の日記はサブキャラがメインです。】
・御世木 泰遠(みよぎ やすとお)
・芳内 空野(よしうち くうや)
・藤本 空翔(ふじもと くうと)
・安岐野 崇徳(あきの たかのり)
以上四名が出てきます(苗字はそんなにでてこないですが…)
―幕間―
―力闘本部 執務室
優歌が旅立ってから一週間と少しが過ぎたころ。
彼女が居ないことは、ある程度以上からは伏せられ
業務、作業に関しては泰遠、空翔、空野の三人がフォローに回っている。
今のところ大きな支障は出ていない。
執務室には、泰遠に書類を提出しに、空翔が訪れていた。
泰遠の事務作業も終わる直前で、二人でこのあとお茶でもしよう、ということになっているようで。
「空翔、慣れてきたかい?」
「…正直あいつの回転のよさを分けて欲しい気分ですよ。
優歌がその場でどうするかはわかっても、行動に移せなきゃ意味がないですから…」
「まぁそこは、それが当たり前だろう。双子だからといってすべて同じではないだろうし。」
あえて言葉に出さず、そんなことはわかっていると言いたげな空翔に微笑み
泰遠は机の上に詰まれた書類の、最後の一枚にサインを終えた。
「お疲れ様です、視長」
「ん、一区切りかな。もう夕方だ。」
「そうですね、お二人の鍛錬もそろそろキリが付いたころでしょうか」
「あいつら、またやってるのか」
あいつら―空野と崇徳の二人は、自分の業務(だいぶ書類周りの業務は削られているとはいえ)を
昼過ぎまでに終わらせ、とっとと道場にこもりっきりになっている。
今頃二人で、部下たちを叩きのめすという名の訓練を行っているのであろう。
「…優歌は、楽しんでいますかね」
「望んでやってることだ、きっと楽しんでいるだろう」
泰遠の手で執務机の引き出しから出されたのは
招待状が入っていた、表書きには、文月優歌様、と書かれた封筒。
優歌がおいていったたった一つの彼女の旅先へのつながり。
招かれざるものは入ることができない、祭りが行われるという島。
その島でできたという友人たちの話は尽きることがなくて。
どこか夢のような世界の話ではあった。
そして届いた、うさんくさい招待状。
でも優歌はそれを見た瞬間、嬉しそうな、悲しそうな顔をしたのだ。
―出会いたい人が居る。中途半端は嫌だったから。
そんな風に言っていた。
泰遠が立ち上がり、執務机から離れようとした瞬間。
一枚の封筒が、パキン、という不思議な音と共に降って来た。
二人は、呆然とその手紙が執務机の上に舞い降りるまで眺めて。
封筒に泰遠が手を伸ばし、中身を取り出すまで、空翔は固まったままだった。
「どうやら、定期連絡のようだね。…元気そうで何よりだ。」
「そう、ですか…」
「二人にも元気にしているようだということは伝えておいてくれるかい?
あ、あと。返事を書こうと思うから、何かあれば一緒に送るけど」
思ったより短かった手紙を、泰遠は執務机にしまいこんだ。
少し読みたかったであろう空翔は、その言葉を飲み込んで、代わりに質問を返した。
「…書類一枚と、手紙を。いつまでに?」
「一応今日中、かな。夜には送ろうと思う」
すでに自分の分の返事を書くためにいすに座りなおし筆を取っている泰遠を見て
空翔も、残りの二人にそれを伝えるために、執務室を出て行った。
扉が閉まる音がして少しあと、泰遠はひとつため息をつき、独りごちた。
「受け取るのが私だけではないことはわかっているはずなのにね。
それとなく伝えておかないと…。
さすがに、これはちょっと空翔君にはみせられないぞ。
…ほかの二人はともかく。」
再会して半年足らずの双子にはわかる部分もあればわからない部分もあるだろう。
―お兄様へ、と書かれた手紙。
優歌にとっては、定期連絡のつもりで。
空翔のことを忘れているつもりはなくても。
一番最初に受け取る人に向けて書いているのであろうけど。
「人がどうとるか、血のつながりだけではどうしようもない部分を。
…まぁ今まで教えようがなかったのだけど。…いい機会なんだろうね。」
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―優歌へ。
無事届いている。
元気そうで何よりだ。
さて、こちらは滞りなく業務も進んでいる。
空翔がどうしようもないので、と書類を一枚入れているので
こちらに関してはなるべく早く返信してくるように。
再会、新しい出会い。
新しく一緒に旅をすることになったという方々に関しても
また話を聞かせてくれ。
今回はこのくらいにしておこう。
次は私だけにではなく、空翔にも一言書いてあげなさい。
では。
泰遠
++++++++++++++++++++++++++
手紙を書き終わり、新しい封筒を準備して。
一息ついたところで、ドアがノックされた。
「どうぞ」
「失礼します」
「書類はそれかい?」
「はい、目を通しておいて欲しくて。コピーもおいてあります」
「じゃあさくっと送ってしまおう」
空翔から手紙と書類を預かり、同じように封筒に入れ。
封筒には、優歌へ、と書き込んで。
「…さて。
“届け言の葉。綴られし言の葉。届け先は繋がれた糸の先、閉じられた世界の中。” 」
言葉に呼応するように消えた、封筒。
「次はまた一週間後くらいかな?なかなか忙しいようだしね。」
「…そうですか。」
「うん、さて空翔、お茶にしよう。」
「はい。」
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―お兄様へ
無事、もうすぐ魔法陣にたどり着きそうです。
だいぶ探索も進んでいるようで、いろいろと情報が入ってきています。
この先に道をふさいでいる方々がおられるようです。
やはりあのあと、この遺跡にもだいぶ変化が訪れたようでした。
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ふと筆をそこで止めた優歌は、そのまま紙を折って封筒にしまい、ぼそっとつぶやいた。
ゆうか「…さすがに書かないでおこう」 |
ポー『何をですか』 |
ゆうか「しゃべるアルミ缶が教えてくれたなんて書けないでしょ。」 |
ポー『…あー…。』 |
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定期連絡に関する返信と、お兄様たち。
サブキャラで日記まで出張るのはこの二人くらい、かな…。
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