探索10日目

年の瀬に思う、双子の片割れのこと。

クリスマスが過ぎると、またひとつ年が変わる。

深く気にしてなかったけど、なんだか不思議な感じ。

ゆうか「もう半年、かな？」

ポー『…そんなにたちますか』

ゆうか「経っちゃったよ。少しずつ、実感とかいろいろ出てきたけどね。」

ポー『少しずつ、取り返していけばいいのです、あせってはいけません』

ゆうか「…そう、だね…うん。ほんとは、もっと一緒に居たいんだけど…。 これだけは譲れないから…。」

ポー『そう、言って、きたのでしょう？』

ゆうか「…うん。」

空翔と再会してから、少しずつ、思い出してきたこと。
取り戻した名前、大切な双子の弟。

同時になんとなく理解できた、私の不安定さの理由。
思い出して、理解して。

多少の安定は保てたし、前よりできることは増えた。


でも、ここではどうしようもできないことも多い。
ずっとそばに、空翔も一緒に。

そんなことを考えた一瞬もあったけど…。
ここに、彼をつれてきたくなかった。

私と再会して、私を支えてくれる。
何もかも私が忘れていることも、しらなかったことも全部、空翔は知ってる。

私が『文月』になってから、空翔に会うまでに、空翔がどうしていたのか。

私たち二人の両親に、何があったのか。

私たち二人がわかれなければいけなかった理由も、全部。

知っていかなければならないこと。



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みんなへ。

もうすぐそちらは年越しでしょうか？
こちらの世界も少しあわただしくなっています。

帰ったら、改めて言いますがここでもお先に。

よい、おとしを。

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