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ふと偽島日記と、No.398黒騎知視さんの名前を見比べる。
…ひぃいいいいいい!字 が 違 う !
ご、ごめんなさい!ばってんシール受け取りますほんとごめんなさい(土下座)
……
気を取り直して…、と。
偽島日記で予告していた、3つ目の行方。
なんとか形になりましたので、続きにて。
力闘に関することについては、こちらを参照ください
―力闘本部 視長室。
「…まったく、無茶をしやがって」
「そういう突っ込みは野暮というものだよ?タカ」
「…わーってるよ…まぁでも…、優歌が無事でよかったよな」
「あぁ。本当に。」
優歌がまた「世界渡り」をするということは知っていた。
その先がまた、特殊な場所に位置するということも。
「優歌の力が戻れば、呼び戻すことも可能だが…、あの世界はおそらく、優歌を成長させてくれる」
「…そうか。ならまぁ、帰ってくる必要が出てきたときに、手伝ってやればいいな」
その言葉に対し、首肯で返した、白髪長髪の男性―御世木泰遠、と
黒髪短髪の、ガタイのいい青年―安岐野崇徳。
実は、少し前に、優歌の夢へ直接語りかけるという荒業をやってのけたのだ。
時期はわかっていたものの、実際に予視を伝える前に行ってしまったから。
その後、1か月程寝込んでいたため、なかなか皮肉気味な発言が崇徳の口から出てしまうのも、否めない、というわけである。
「さて、1か月も休養したんだ、穴埋めはやってもらうぞ」
「…迷惑をかけた。」
「いいさ。たまにはな。いつもと逆で面白かったしな」
「…失礼いたします」
そこに入ってきたのは、スポーツ刈り一歩手前の髪形をした、少年。
「お、空野か」
「視長、お久しぶりです。」
「先日はすまなかったな」
「いえ。こちらこそ、取り乱してしまい申し訳ありませんでした」
「気にするな、仕方のないことだ。無事だということも、私の無茶でわかったことだし、お前は、あいつが帰ってきても困らないようにフォローを頼む」
「言われずとも。」
そう、彼は、優歌の相方である、芳内空野。
いつもはたいがい同じ世界か別世界に飛ばされるのだが、今回は優歌のみの「世界渡り」であったため取り乱してしまったのだ。
「訓練も怠るなよー。まぁお前なら言われんでもわかってるだろ」
「ならば、闘長、お相手を」
「おー、いいね。お前の挑戦ならいくらでも受けてやる。」
「…お手柔らかに」
空野の手にあった書類がさらにどさっと積まれ、泰遠は内心、溜息をついた。
だが、まぁ、一か月のしわ寄せにしては、少ないほうだ。
「破壊はしないようにな」
「わーってるよ」
「もちろんです。それでは失礼いたします、視長」
「あぁ、じゃああとでな、崇徳」
「おー」
ふたりが今回の武器を話し合いながら視長室を出ていく。
騒がしさが遠ざかっていき、泰遠は書類に集中し始めていた。
そんなとき
目の前の空間が一瞬ゆがみ、何やら小さな包みだけを残して、元に戻った。
不審に思いながらも、この空間に影響できる人間は数少なく、警戒をしながら、包みをあける。
「…桜餅…」
包まれていたのは、季節はずれの桜一輪と、桜餅。
「…優歌、か。なるほど。あちらの世界は今がちょうど桜の時期なのか。
…ふむ」
優歌よ、無理はしないでくれ。
少しずつ力も戻っているようだし、また今度、何か送ってやるとするか。
そんなことを思いながら口にした桜餅は、心がこもっていた。
小さな島にはいろいろな人間がいると聞いていたが、やさしい人間も多いようだ。
少し、ほっとしながら、味わっていた。
「…いかん、二人に残してやればよかった。」
相変わらずどっかぬけている、泰遠であった。