False Islandに参加中の優歌の日記など。
PLの雑記や個人的補足などを交えたブログ。
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お兄様のプロフィール
御世木 泰遠(みよぎやすとお)
23才(優歌5歳時)
27才(現在)
白髪・ショートカット(優歌5歳時)
白髪・長髪(現在)
見えざるものが見え、予視や浄化の能力を持ち
力闘の現視長となっている。
優歌を助けた張本人で、転送能力はないが、空間をつなぐ能力はある。
ただし、一度でもいったことがあるか、相手側に協力が必要ではある。
なんとか待ち合わせたあたりに到着した優歌とポー。
レッサーデーモンは結局倒せず、全滅してしまった。
「…なんとかおいついたわね。二人はどの辺かな」
『そうですね…あ、いらっしゃいましたよ』
砂地の途中で、少年と少女が数少ない日陰に入っていた。
こちらからの視線に気づいたのか、ユーナが手を振っている。
(あ、ゆうかちゃん!)
「…あ、良かった無事だった…とは言いがたそうだね」
(優歌ちゃんぼろぼろ…!大丈夫?!)
「まぁなんとか…ちょっとしくじっちゃいました…」
『少々予想外なことがありまして。』
「…うーん、もう少し休みたいのは山々だけど、逆にとっとと進んだほうが賢明かな」
「そのほうが。休み休みだと気力が持ちそうにないです」
「じゃあいこうか」
(はーい)
蒼真がふと優歌を見て、腰の杖を指差した。
「そういえば優歌、そんなの持ってたっけ?」
「…あぁ、この杖ですか?」
「うんそれ。…かなり威力がこもってるよね」
「この間いただいたもので杖を作っていただいたんですよ」
「あぁ、電気石か。いいね」
「なかなかうまく使いこなせません。やはり勝手が違いますね」
この島で手に入れたものだけで作ったもの。
先日まで使っていた杖もそうではあったのだけど、威力が桁違いに違うこともあり
先日使っただけではまだ使い勝手もわからずにいた。
「えてしてそういうものだと思うよ、…この島で手に入れたものだしね」
「…そうですね。」
『…優歌』
「え?」
ポーの声とときをおなじくして鳥と、踊り子の姿をした、ものが目の前に現れた。
ソウマがあからさまにいやそうな顔をした。
「げ、またあのニワトリ…
それと・・・」
「私と踊りたい?・・・こっちにおいで。」
開戦の合図
「ん~、悪いけど踊りはあんまり得意じゃないんだ」
(わたしは結構すきかも)
「まぁうんとりあえず・・・今日もヨロシクね」
その言葉と同時に水が現れて、女性体を形作る。
『あら、先日お会いした方ですね』
「あ、ウンディーネさん。…とりあえず今はあちらへ」
『…そうですね。』
「うん、よろしく。」
「…初のペア戦闘ですね、足手まといにならないように気をつけます」
「怪我のこともあるし、むりはしないで。」
蒼真の準備が終わったのを見てから、優歌も腰の杖を掲げた。
「はい…。
“ 請うは力、体を包む力、魔力と力のひとときの助け! ”」
優歌の体を言葉と同時に力が包み込んだ。
「さて、僕も奥の手の準備をしようかな」
(奥の手?)
「そ、奥の手・・・天と地の境に座せし風の異界よ、ここにその扉を開放せよ!」
蒼真の後ろになにやら不思議な扉が開かれていっている。
(わっ!なになに!?)
「そのうち、イヤでもわかるよ」
優歌は杖を掲げたまま、続けて詠唱した。
「“白き光の聖なる像、わが祈り聞き届け、ひと時の力となれ!”」
ずどん、と石像が降ってくる。
「おおっと…。へぇ…優歌の召喚面白いね」
「そうですかね?…まぁ応用に近いです。」
「それでも、壁は多いに越したことはないよ」
一度よんだ中でも、言魂が通じるものしか再度呼び出せない部分では
あまり便利ではなかったりするのだけど。と、脳内で独りごちる優歌。
先手必勝といわんばかりに、杖を振りかぶった。
「 魂石よ、わが力を宿し、光のいかずちを! 」
光があふれ、鳥のほうへ向かっていく。
後ろでは蒼真の後ろのゲートからなにやら現れた。
「おっと、いきなりやるね・・・あ、来た来た」
「呼んでくれてありがと!ちょうど暇してたんだっ」
「ん。よろしくね」
「…蒼真さん…その子」
「うん、ちょっと風の領域の門を開いたんだ」
「かわいいー」
優歌がシルフをなでなでしている。
「さて、頑張ろうか」
「ですね」
目の前の踊り子がステップを踏み始めた。
敵とはいえ、踊り子の格好をしていることもあり、滑らかな動きをしていた。
「もっと楽しく美しく・・・幻たちと神秘的な世界を創りましょう。」
「マスター、マスター。あの人かわいいねっ!」
(いいなぁ踊りたいなぁ)
「こらこら。敵なんだから」
ソウマが構え、魔力を込め始める。
魔力の波が、踊り子とニワトリへと向かっていく。
けれど、反射されて多少返ってきてしまったようだ。
「踊ってるだけじゃないんだね、返されちゃった。でも、うん、結構きれいに入ったね。」
「みたいですね。」
ニワトリが飛び上がり、なにやら羽ばたき始めた。
「ん、風…?ってちょっとまった危ない!」
「えっちょ、この風…」
徐々に羽ばたいているニワトリからの風が、竜巻と化していく。
その場にいた全員が巻き込まれる。
「ゆうか、大丈夫?」
「な、なんとかまだ。やってくれたわね…
魂石よ、わが力を宿し、我の助けとなれ! 」
優歌が杖を構え、力の球体が踊り子とニワトリにとんでいく。
が、ことごとくよけられてしまった。
「優歌、無理しないほうが」
「まだ、平気です!」
「…そろそろかな。お願い、手伝って。」
「フン、今日ノ相手ハ手応エノアル奴ラナノダロウナ」
「見たとおり十分だと思うよ。」
獣―マンティコアが現れ、優歌を一瞥した
「…仲間ガ増エタノカ」
「…よろしくね。優歌といいます」
「……」
返事を返さず敵に向かっていくマンティコア。
「……うーん」
「いつもあんなだから気にしなくていいよ。」
「ええ、まぁいいんですけど…。」
実は、優歌はひそかにあの二人から力を奪おうとしていた。
だが、あたらないのだ。
最近異様に、相手に攻撃が当たらないのだ。
結局ウンディーネの回復でも間に合わず、じわじわと削られていっていた。
今までの疲れもたまっていたのだろう。優歌は意識を失った。
「くっ…みんな、ごめん…ね…」
(ゆうかちゃん!)
「優歌!」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
(…優歌)
―あぁ、また夢か。
自分の体は5歳に戻り、そばにはあのころのお兄様。
まだ髪は短い。
何気なく、声をかけてみた。
「…お兄様。お久しぶりです」
(…久しぶりだね、優歌。)
口調は、今のお兄様だった。
ゆっくりと私とお兄様が今の姿になる。
「お兄様。今回は通じるのですね」
(まぁまた二人に怒られるだけだ)
「…すいません。お兄様。いつも」
(謝る必要はないよ、優歌)
「はい」
(今のお前は、夢を介して私と話しているだけだ。
さほど私にも負担はない)
「ならよかったです。」
(友人が、ふえたようだね。)
「はい。とてもいい、人たちです」
(そのようだね…さて優歌、よくお聞き。)
「…」
お兄様の表情が変わった。
これは、『兄』の表情ではない
(伝えるよ)
「はい」
“制限のある島で、歌は力を吸収する。
島は儚く、そして、力を秘めた場所。
学び多き旅。…ただし、一歩間違うと命の欠片を一つ、空へと投げる”
す、っと閉じていた目を開けるお兄様。
(…気をつけなさい、優歌。私やお前が思うより、その島はどうやら危険のようだ
思っていたより、お前の力の戻りが早く、そして扱いきれていないのが見受けられているしな)
「…かしこまりました、気をつけます。視長。」
(うん。そうしてくれ。…私や、ほかの二人もお前が変わらず戻ってくると信じている。…今までのように。)
「…はい。」
(そろそろ時間だね。戻りなさい、優歌)
「お兄様。ありがとうございます。」
(では…また。)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
(…かちゃん、ゆうかちゃん!)
「…ん…ユーナちゃん?」
「…よかった、目が覚めたね」
『よかったです。』
『お目覚めですね…』
「ポー、ソウマさん、ウンディーネさん…。…ご心配をかけました」
「よかった。倒れたままおきないから何事かと。」
「ちょっと、ありまして。」
『では私は戻りますね。』
「…そう、あ、ありがとうウンディーネ」
「ありがとう、ウンディーネさん」
ウンディーネの姿が消え、4人だけになった。
「優歌、動ける?」
「えぇ、大丈夫です。」
「じゃあ行こうか。」
「はい。」
立ち上がってまた、進み始める4人。
タイル張りの床にまたはいっていく。
優歌は兄から言われた言葉を、考えていた。
儚いという、持ち出せないものと、宝玉のこと。
力を込めている島。戻っているはずなのに扱いきれない力。
「……優歌、考え込んでるとこ悪いけど」
「え、あ、はい?」
「お客さま」
現れたのは、不思議な獣と、首なしのよろいだった。
「準備はOKだ、いつでも来いっ!」
レッサーデーモンは結局倒せず、全滅してしまった。
「…なんとかおいついたわね。二人はどの辺かな」
『そうですね…あ、いらっしゃいましたよ』
砂地の途中で、少年と少女が数少ない日陰に入っていた。
こちらからの視線に気づいたのか、ユーナが手を振っている。
(あ、ゆうかちゃん!)
「…あ、良かった無事だった…とは言いがたそうだね」
(優歌ちゃんぼろぼろ…!大丈夫?!)
「まぁなんとか…ちょっとしくじっちゃいました…」
『少々予想外なことがありまして。』
「…うーん、もう少し休みたいのは山々だけど、逆にとっとと進んだほうが賢明かな」
「そのほうが。休み休みだと気力が持ちそうにないです」
「じゃあいこうか」
(はーい)
蒼真がふと優歌を見て、腰の杖を指差した。
「そういえば優歌、そんなの持ってたっけ?」
「…あぁ、この杖ですか?」
「うんそれ。…かなり威力がこもってるよね」
「この間いただいたもので杖を作っていただいたんですよ」
「あぁ、電気石か。いいね」
「なかなかうまく使いこなせません。やはり勝手が違いますね」
この島で手に入れたものだけで作ったもの。
先日まで使っていた杖もそうではあったのだけど、威力が桁違いに違うこともあり
先日使っただけではまだ使い勝手もわからずにいた。
「えてしてそういうものだと思うよ、…この島で手に入れたものだしね」
「…そうですね。」
『…優歌』
「え?」
ポーの声とときをおなじくして鳥と、踊り子の姿をした、ものが目の前に現れた。
ソウマがあからさまにいやそうな顔をした。
「げ、またあのニワトリ…
それと・・・」
「私と踊りたい?・・・こっちにおいで。」
開戦の合図
「ん~、悪いけど踊りはあんまり得意じゃないんだ」
(わたしは結構すきかも)
「まぁうんとりあえず・・・今日もヨロシクね」
その言葉と同時に水が現れて、女性体を形作る。
『あら、先日お会いした方ですね』
「あ、ウンディーネさん。…とりあえず今はあちらへ」
『…そうですね。』
「うん、よろしく。」
「…初のペア戦闘ですね、足手まといにならないように気をつけます」
「怪我のこともあるし、むりはしないで。」
蒼真の準備が終わったのを見てから、優歌も腰の杖を掲げた。
「はい…。
“ 請うは力、体を包む力、魔力と力のひとときの助け! ”」
優歌の体を言葉と同時に力が包み込んだ。
「さて、僕も奥の手の準備をしようかな」
(奥の手?)
「そ、奥の手・・・天と地の境に座せし風の異界よ、ここにその扉を開放せよ!」
蒼真の後ろになにやら不思議な扉が開かれていっている。
(わっ!なになに!?)
「そのうち、イヤでもわかるよ」
優歌は杖を掲げたまま、続けて詠唱した。
「“白き光の聖なる像、わが祈り聞き届け、ひと時の力となれ!”」
ずどん、と石像が降ってくる。
「おおっと…。へぇ…優歌の召喚面白いね」
「そうですかね?…まぁ応用に近いです。」
「それでも、壁は多いに越したことはないよ」
一度よんだ中でも、言魂が通じるものしか再度呼び出せない部分では
あまり便利ではなかったりするのだけど。と、脳内で独りごちる優歌。
先手必勝といわんばかりに、杖を振りかぶった。
「 魂石よ、わが力を宿し、光のいかずちを! 」
光があふれ、鳥のほうへ向かっていく。
後ろでは蒼真の後ろのゲートからなにやら現れた。
「おっと、いきなりやるね・・・あ、来た来た」
「呼んでくれてありがと!ちょうど暇してたんだっ」
「ん。よろしくね」
「…蒼真さん…その子」
「うん、ちょっと風の領域の門を開いたんだ」
「かわいいー」
優歌がシルフをなでなでしている。
「さて、頑張ろうか」
「ですね」
目の前の踊り子がステップを踏み始めた。
敵とはいえ、踊り子の格好をしていることもあり、滑らかな動きをしていた。
「もっと楽しく美しく・・・幻たちと神秘的な世界を創りましょう。」
「マスター、マスター。あの人かわいいねっ!」
(いいなぁ踊りたいなぁ)
「こらこら。敵なんだから」
ソウマが構え、魔力を込め始める。
魔力の波が、踊り子とニワトリへと向かっていく。
けれど、反射されて多少返ってきてしまったようだ。
「踊ってるだけじゃないんだね、返されちゃった。でも、うん、結構きれいに入ったね。」
「みたいですね。」
ニワトリが飛び上がり、なにやら羽ばたき始めた。
「ん、風…?ってちょっとまった危ない!」
「えっちょ、この風…」
徐々に羽ばたいているニワトリからの風が、竜巻と化していく。
その場にいた全員が巻き込まれる。
「ゆうか、大丈夫?」
「な、なんとかまだ。やってくれたわね…
魂石よ、わが力を宿し、我の助けとなれ! 」
優歌が杖を構え、力の球体が踊り子とニワトリにとんでいく。
が、ことごとくよけられてしまった。
「優歌、無理しないほうが」
「まだ、平気です!」
「…そろそろかな。お願い、手伝って。」
「フン、今日ノ相手ハ手応エノアル奴ラナノダロウナ」
「見たとおり十分だと思うよ。」
獣―マンティコアが現れ、優歌を一瞥した
「…仲間ガ増エタノカ」
「…よろしくね。優歌といいます」
「……」
返事を返さず敵に向かっていくマンティコア。
「……うーん」
「いつもあんなだから気にしなくていいよ。」
「ええ、まぁいいんですけど…。」
実は、優歌はひそかにあの二人から力を奪おうとしていた。
だが、あたらないのだ。
最近異様に、相手に攻撃が当たらないのだ。
結局ウンディーネの回復でも間に合わず、じわじわと削られていっていた。
今までの疲れもたまっていたのだろう。優歌は意識を失った。
「くっ…みんな、ごめん…ね…」
(ゆうかちゃん!)
「優歌!」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
(…優歌)
―あぁ、また夢か。
自分の体は5歳に戻り、そばにはあのころのお兄様。
まだ髪は短い。
何気なく、声をかけてみた。
「…お兄様。お久しぶりです」
(…久しぶりだね、優歌。)
口調は、今のお兄様だった。
ゆっくりと私とお兄様が今の姿になる。
「お兄様。今回は通じるのですね」
(まぁまた二人に怒られるだけだ)
「…すいません。お兄様。いつも」
(謝る必要はないよ、優歌)
「はい」
(今のお前は、夢を介して私と話しているだけだ。
さほど私にも負担はない)
「ならよかったです。」
(友人が、ふえたようだね。)
「はい。とてもいい、人たちです」
(そのようだね…さて優歌、よくお聞き。)
「…」
お兄様の表情が変わった。
これは、『兄』の表情ではない
(伝えるよ)
「はい」
“制限のある島で、歌は力を吸収する。
島は儚く、そして、力を秘めた場所。
学び多き旅。…ただし、一歩間違うと命の欠片を一つ、空へと投げる”
す、っと閉じていた目を開けるお兄様。
(…気をつけなさい、優歌。私やお前が思うより、その島はどうやら危険のようだ
思っていたより、お前の力の戻りが早く、そして扱いきれていないのが見受けられているしな)
「…かしこまりました、気をつけます。視長。」
(うん。そうしてくれ。…私や、ほかの二人もお前が変わらず戻ってくると信じている。…今までのように。)
「…はい。」
(そろそろ時間だね。戻りなさい、優歌)
「お兄様。ありがとうございます。」
(では…また。)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
(…かちゃん、ゆうかちゃん!)
「…ん…ユーナちゃん?」
「…よかった、目が覚めたね」
『よかったです。』
『お目覚めですね…』
「ポー、ソウマさん、ウンディーネさん…。…ご心配をかけました」
「よかった。倒れたままおきないから何事かと。」
「ちょっと、ありまして。」
『では私は戻りますね。』
「…そう、あ、ありがとうウンディーネ」
「ありがとう、ウンディーネさん」
ウンディーネの姿が消え、4人だけになった。
「優歌、動ける?」
「えぇ、大丈夫です。」
「じゃあ行こうか。」
「はい。」
立ち上がってまた、進み始める4人。
タイル張りの床にまたはいっていく。
優歌は兄から言われた言葉を、考えていた。
儚いという、持ち出せないものと、宝玉のこと。
力を込めている島。戻っているはずなのに扱いきれない力。
「……優歌、考え込んでるとこ悪いけど」
「え、あ、はい?」
「お客さま」
現れたのは、不思議な獣と、首なしのよろいだった。
「準備はOKだ、いつでも来いっ!」
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