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False Islandに参加中の優歌の日記など。 PLの雑記や個人的補足などを交えたブログ。
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夏です。


唐突であるが




夏だ。



夏。



「…あっつぅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
『優歌、落ち着いてください』
「無理、暑い、だるい、浴衣ほしい浴衣!」
『…まぁ確かに一日中道着は辛いですが…。』


さて。そんなこんなで夏である。
優歌の来ている服、力闘の制服は、道着を改造したような服なため
ぶっちゃけ暑い。分厚い。
汗は吸ってくれるけど、そんな問題ではないのだ。
むしろ下手に吸いすぎると嫌な匂いしかしなくなる。

…まぁその辺は深く考えないことにするとして、だ。

とにもかくにも。

「あついよぉ!」
(あれ?ゆーかちゃんだー)
「あ、ホントだ」
『おや、蒼真殿、ユーナさん』

木陰で休みながら、暑い暑いと叫んでいた優歌のところへ
蒼真とユーナがあらわれた。

「…確かにその服は暑そうだね」
「冗談抜きで。ものすっごく暑いです」
「…まぁ夏だしね……。」
「うーん…本気で浴衣がほしい…。」
「夏は基本浴衣なんだ」
「そうですねー。洋服もそれなりにきてましたけど、浴衣のほうが多かったですね」
(ねぇねぇだったら、優歌ちゃんもいこうよ、海!)
「…海?」
「あぁ、うん。なんだかこの島に海水浴場があるんだって」
『あ』

ポーがあ、といった瞬間に、優歌の目が、キラン、と輝いた(ように見えた)。









というわけで。




「海ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」(二人揃って



海水浴場にたどり着いて、海を見た瞬間、優歌は思いっきり走り出した。
今にも飛び込みそうな優歌だったが、とりあえず、と伝えられた通りのテントに向かうことに。
もちろん、すでにユーナは実体化済みで、優歌に手を掴まれてぐいぐい引っ張られていっている。


『申し訳ありません、蒼真殿。少々興奮気味のようで』
「まぁ、うん。それは見たらわかる…。ユーナも海好きだし…。僕も水着、借りてくるかな」
『では、私も付いていきましょう。女性の方に行くのははばかられますし』
「うん。そうだね。」

おいて行かれたポーと蒼真は、何気なくもう一つの高台のテントに向かっていった。


さて、優歌とユーナは、テント内の水着から、自分に合いそうなものをお互い選び着替え始めた。
そんななか、ユーナはちらっと優歌の体格を見て、自分の体を見た。
そして、聞こえるか聞こえないかの程度の声で、ぼそっと呟く。

(……いいなぁ…)
「…ん?え、何が?」
(ううん、なんでもないよう)
「…んーそう?あ、ユーナちゃん。」
(なぁに?)
「髪の毛、いじらせて?」
(え)

さて。着替えも早い蒼真は、ついでにパラソルも借りて適当な場所に突き刺した。

「…遅いなぁ」
『まぁ、基本的に女性の着替えというものは遅いものですよ』
「そういうものかな」
『得てして』

などと悟った会話を繰り広げているところに。

「おまたせー、蒼真さん。パラソル借りておいてくださったんですねー」
「うん……ってユーナそれ」
(…えへへ)

ユーナの髪型は、いつもとは違い、左右からみつあみが作られ、後ろで束ねられている。
泳ぐようにまとめやすい髪型に仕上がっていて、後ろをくるっとまいてしまえばそのままお団子になる感じだ。


「サラツヤでいじりがいがありました。なかなか良くできてるでしょう」
「…うん、良くできてる。」
(優歌ちゃん器用だよ。すぐできたもん)
「その割に遅かった理由は、これね。」
「……え」
「かき氷機」

女性のテントには何やらいろいろ転がっていて。
どさどさどさ、っとシロップやらなにやらがシートの上に転がされて。

「とりあえずいちごとブルーハワイとレモンは見つけたの。あとみぞれと練乳もあったよ。」
「蒼真君はいちごミルク?」
「うん。ユーナはなに?」
「いっしょいっしょー」
「…私はブルーハワイで、ポーはレモンね」
『はい。かき氷とか久しぶりですねぇ』


優歌の言葉が一瞬止まったのはきにしないことにして。


「さて、蒼真さん。ここで問題が一つ。」
「…え?」
「氷がありませんでした」
「…え」
「まぁつまり。」

二人は顔を見合せて、同時に、蒼真に向けて言葉を放った。

「つくって」
「よろしく」

ユーナの満面の笑みと、優歌の乗っかるような発言に
一瞬固まった蒼真であったが。

「…ああ、なるほど。うんわかった。ちょっと待ってね」

何やら蒼真が唱えた瞬間、ふわっと現れたのは、水の精霊。

『あら、戦闘中ではないのですね』
「うん。ちょっとお願いがあって。かき氷を作ろうと思うんだけど」
『…かき氷ですか』
「だから、きれいな水をちょっと、お願いできるかな?」
『はい。でも凍らせるのは』
「それは僕がやるから。」
『かしこまりました。では』


水の精霊―ウンディーネの手から現われていく水を、蒼真がそれなりのサイズに調節して凍らせていく。
ちなみにかき氷用の器と氷を入れるボールはすでに準備してあったので
ボールに遠慮なく入れられていく。


『これくらいでよろしいですか?』
「十分かな」
「うん、十分十分。ありがとうー」
「ありがとう、ウンディーネさん」
『いえいえ。』
『かたじけない』
『では、私はこれで…』
「うん。ありがとう。」

ざあっとウンディーネの姿が消え、残された氷。

「さてと。じゃんじゃん作りますかー。とけちゃうとけちゃう」
「うんうんー。」

かき氷機に入る程度に砕いてじゃんじゃん作っていく優歌
四人分作ったところでふと気づいた

「…十分どころか、多かったね」
「…ほんとだねー」
「半日は、融けないけど」
「…うん、なら」

とりあえずかき氷を置いて、優歌はどこからかテーブルと板を運んできた。


「これでよし、と」


=セルフサービス。お好みで自分でおつくり下さい。先着順。お早めにどうぞ=


「…なるほど」
「さて、自分たちの分が溶ける前にたべてー、泳ごう泳ごう」
「うんうん。いっただきまーす」
「いただきます」
「いただきまーす」
『いただきます』


(あれ?でも…ポー(ちゃん)ってどうやって食べるんだろ?)
そんな風に考えながらしゃくしゃく食べ始めていたユーナと蒼真。

自分が食べながら、少ししたところで優歌が何やらポーに差し出した

「あ、ポー、はい」
『あ、ありがとうございますわざわざ。というかこんなものあったんですね』
「うん、探した。」


よく縁日とかであるストロースプーンで、突き刺してある程度とかしてから飲んでいる
(食べているというよりは飲んでいるが正解であろう)

(あぁ、なんだかなっとく…。というかふくろうがかき氷食べてもいいのかな)

「……あ、二人とも」
「え?」
「なぁに」
「この状況について深く考えるほうが、疲れるよ?」
「……(気づいてたんだ」
「…そうだね」


その後。


「…ユーナ、優歌…」
え、なーにー
呼びましたー?
「気をつけてね」
大丈夫大丈夫
平気平気ー
優歌ちゃん隙ありッ、えいッ
わぁっ、やったわね~、おかえしっ
きゃうッ、アハハハハ~


あまりのはしゃぎっぷりに早々に離脱した蒼真と
声が多少遠いところまできゃぴきゃぴと泳いでいる二人がいました。


ちなみにポーは


『…さすがに私でも泳げませんからね?』


みれば、わかります…って…ちょっと、こら、語りに反応しないでくださいそこのフクロウ

『…ふふふ。』

…ぞっ


(気を取り直して)


ポーは、パラソルの下で荷物番兼お留守番でした。






Summer Vacation

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