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False Islandに参加中の優歌の日記など。 PLの雑記や個人的補足などを交えたブログ。
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移し忘れていました。

「ヒヒヒヒヒッ!獲物が来たゼェッ!!」

目の前で耳に障る声で叫ぶガーゴイル。

優歌は、魂石から杖を呼び出し、掲げた。

「“ 請うは力、体を包む力、魔力と力のひとときの助け! ”」

優歌の体を、光が包みこんだ。
そのまま、力が杖にまとわりつき、光を帯び始める。

魂石よ、わが力を宿し、光のいかずちを!


ガーゴイルに向かって、いかずちが落ちる。

「…あまり聞いてない、かも?辛いなー」
『少し格上ですね』
「そうね」

そんな風に話している瞬間にガーゴイルが、こちらに向かって飛びかかってきた。

「ヒャッハァーッ!!」

優歌の体に遠慮なく爪を立てていく。
思いのほか、ダメージを受けてしまった。

「……っ…。誰でもいいから、きて!」
「あやぁ。おでのでばん?」

絵にかいたような、小さな悪魔。

「…うん、よろしくね」

ミニデビルがふよっと優歌の傍らに浮かんだ。
優歌が身構えた瞬間、またしてもガーゴイルは、遠慮なく優歌を痛めつけ始めた。

途中、一度だけ、ミニデビルに爪が立った。

「…思いのほか、…辛いわ」
「…優歌」
「ごめんね。でも私も限界なの。」

杖が、その言葉に応えるようにガーゴイルに向かって光を放つ。
ガーゴイルにダメージを与え、優歌が少しずつ、力を取り戻していく。


「いくでよー」

ミニデビルの持つ、フォークのような武器から攻撃が向かっていく。

思いのほか、というよりは、ある意味予想通りなのだが…。
辛い。


「ちょっと、長く中にいすぎたかしらね…」
「そのようですね」

優歌は常に、ガーゴイルから力を奪い去ろうとしているが
ガーゴイルからの攻撃のほうが、明らかにボリュームがあった。

そしてもう、攻撃に転じる力は、優歌に残っていなかった。

「…ごめん…」
「おめ・・・大丈夫か?」

ミニデビルの、声を耳に残しながら、優歌は意識を失った。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++

「…ん…っ」
『目が覚めましたか』
「……負けちゃった、わね」
『…えぇ。負けましたよ』
「…ミニデビルとガーゴイルは?」
『しばらくは、ミニデビルも頑張ってくれていたのですが
…やはり、及ばなかったようです。私は手助けできませんしね…』
「…そうね。ガーゴイルは、去っていったのね」
『はい。しばらくしてすぐに消えていきました』
「……まだ何とか動けそうね。確か、話の通りならもう少し奥までいけば
新しい魔法陣が覚えられるはずなのよね」

体を起こした優歌は、タイル張りの床の向こうを見据え、歩き出した。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++


「新しい魔法陣は…、開幕の儀、か」
『の、ようですね』
「…深い意味がありそうね」
『…こちらに別の道があります。こちらに進んだら、わかるのかもしれませんね』
「…そうね。でもさすがに限界だわ。一度出ましょう」
『そうですね。それが賢明です』

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