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いろいろとごめんなさい。
■しまのすみっこで文化祭■
~当日~
「すっごい人だねぇ~」
「うん…私もびっくり…」
予想以上の人出に、二人とももボーっとしてしまっている。
看板に、お茶とお菓子の種類を書いて二人で店番のようだ。
見当たらない、蒼真は買出しをしにいっている。
焼きそばと、事前に頼んでおいたワッフルだ。
そこにひょこっと、おモチを持って現れた青年がいた。
「おもち届けにきましたよ!お茶席には後で顔出しますね。店番あるから戻らないと」
「あ、ありがとうございます~」
そこで優歌がボードとあんこを取り出した。
「ゆうかちゃんこれどうするの?」
「半分は大福にしようと思って。」
「わかった~。」
二人でお客さんがいない隙を見てちまちまと大福を作ってると
すごいスピードで人を掻き分けている青年がお茶と大福を買って行ってくれた。
「…なんであんなに急いでるのかなぁ?」
「さぁ…?」
そこに看板を持った零さんがやってきた。
どうやらこの後のコンテストの宣伝らしい。
「あ、優歌さん~私もお抹茶くださーい。お菓子はこれで~」
「いらっしゃいませ~。はぁい、少々お待ちください~。
ユーナちゃん、『もみじ餅』ひとつね~」
「は~い。少々お待ちくださいっ」
ござの方に移動して、抹茶をひとつ点てる優歌。
先ほどから何回かやっているせいか、感覚も思い出してきたらしい。
■ここからちょっとダイジェスト風味で。皆様のセリフお借りしてます。■
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「ゆうかさ~ん、お抹茶お願いしますね~。お菓子は『もみじ餅』で~」
「かしこまりました。ユーナちゃんお願い。」
「はいっ!」
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「それじゃ、おかしをいただくわね。」
「あ、はーい。えーと、『もみじ餅』ですね。少々お待ちください~」
「抹茶お待たせしました。どうぞ。」
「やっぱり、日本人にはお茶ですよねぇ。
(お抹茶で和みながら)」
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お客さんの様子を見て、優歌は大福をちまちま袋に詰めたりしながら、抹茶の注文に答えていた。
ちなみにユーナはお客さんが帰った後の片付けであったり、抹茶以外の注文のお客さんの対応の担当だ。
「ふえ~、眼が回りそうだよーゆうかちゃん」
「そうね…。私もちょっと疲れたわー」
「いっぱい抹茶点ててるもんね…」
自分たち用に準備した椅子と、麦茶をすすりながら一瞬の休憩。
「あ!…ゆうかちゃん、もみじ餅があと3つくらいしかないよ~!」
「まぁ品切れなら品切れですっていうしかないよ。」
「さすがに新しいの作れないもんね」
「食紅あの分しかなかったからねー」
そこまで話したところで、ちょうど蒼真とポーが帰ってきた。
「すごい人だねー」
『ご注文の品ですよ、お二人とも』
「あ、わ~い!焼きそばだー!」
「なんか二種類?」
「うん、なんか二つお店あったから両方買ってきたよ。あとワッフルももらってきた。」
「ありがとう~。」
二人ともまずワッフルを手に取った。
疲れている身体にはあまいものがうれしい。
『なんというか買っておいてなんですが』
「ん?」
『その黒い方、ものすごく嫌な予感がするんですが』
「あー…まぁイカスミ焼きそばって時点でかなりそうだよね」
「どうしたの?」
『いえ、とりあえずこちらの焼きそばをどうぞ』
「うん、いただきまーす。ちょうどいいお昼だよね」
「そうだね~。」
「…ものはためし、ってことで僕はこっち。」
『…優歌』
「ん?なぁに?(焼きそばをすすりきって)」
「○△×!?!」
『麦茶を準備してあげてください』
「…はーい、お水の方がいいんじゃない…?で、これ私たち食べない方がいいよね?」
『そのようです』
「…………(シーン)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これください!」
「あ、いらっしゃいませー。えーっと『茜空』ですね!少々お待ちください。」
「…………(見惚れている)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「はー、しゃべりっぱなしもつかれるわー」
「ご注文は?」
「あ、お茶頂戴って、全部お茶やね、抹茶ひとつ」
「はーい。冷たいのと熱いのはどっちでしょうか」
「熱い方で」
「はい、少々お待ちください~」
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「あら、委員長お疲れ様です。」
「ありがとう。主催側は疲れるわねー。あ、麦茶もらっていい?」
「はい。どうぞ~。」
「ふー…麦茶は口がさっぱりしていいよね。 それともみじ餅をひとt あ、品切れ? 残念」
「人気がありまして。代わりにこれをどうぞ~。」
さっきから優歌がちまちま作っていた袋入り大福をさしだした。
どうやらさいしょからそのつもりで準備していたらしい。
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■ダイジェストここまで。わかりづらかったらごめんなさい■
日も落ちかけ、人の流れもまばらになり始めた。
「あ、もう夕方だ~」
「そろそろ終わりの時間みたいね」
「お片づけしないとだね~。」
「ある程度片付いたらキャンプファイアーのところかな。」
「あ、そっかキャンプファイアーあるんだよね!」
「真ん中でやるみたいだね」
周りの屋台もほとんど片付け始めている。
優歌とユーナも片付けをはじめている。
ある程度片付いたところで、優歌が
麦茶と、ちょうど残っていた『細雪』をひとつ、お盆に載せた。
「ゆ~さんとこにこれもって行ってくるね。」
「えっと、お餅くれた人?」
「そうそう。」
「はーい、いってらっしゃーい」
ゆ~さんの屋台のところに向かう優歌。
そこらじゅうで片づけが進んでいる。
「ゆ~さん、片づけ中失礼します~。出前です」
「えっ!?あ!ありがとう!」
「いえいえ~。お餅のお礼です~。あ、器はそのまま、キャンプファイアーにくべちゃってくださいね」
「了解。」
「あ、猫君はこっちどうぞ。大福餅にしたので。のどに詰めないように気をつけてくださいね」
「ありがとー。ありがたくいただくよ~。」
ゆ~さんたちと分かれて自分のブースに戻る優歌。
片付けもほとんど住んでおり
あとはキャンプファイアーにくべてしまえばいいものがほとんどになった。
「…大福餅けっこうあまってるけどどうするの?」
「キャンプファイアーあとに配っちゃおうと思って。」
「なるほど~。」
「さて、いこっかユーナちゃん」
「は~い」