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ちょっと時間ができたので
日記バージョンも作成しました。
ユーナちゃんは料理はできますが、和菓子作成は初体験でした。
…だからちょっと加減を間違ってるだけなんですよ?
「(文化祭?)」
「うん。文化祭。私もあんまり経験ないんだけど…
式村さんが企画してて。」
(文化祭かー、久しぶりだね)
「そうだね」
『おや、お二人は経験がおありで。』
「うん、一応曲がりなりにも少し前まで学生だったから」
その言葉を聞いた優歌は、二人の手を引っつかんだ。
「手伝って」
「(…え?)」
というわけで。
「ここが会場?」
「うん、そうみたい。」
(ほえ~…)
「私実行委員長のところで申し込みしてくるから、ちょっと待ってて。」
「わかった。」
「は~い」
入り口そばの、制服らしき服装に、腕章をつけた女性のところへ向かっていく優歌を見送った二人。
周りには異色からスタンダードまでの制服、不思議な物体などが
文化祭に向けて準備を行っていた。
「…懐かしいね」
(そ~だね)
甘ったるい雰囲気が流れているところに、優歌が戻ってきた。
「…えーっと。申し込み終わったよ。えとね、茶席なのね」
「茶席?」
「うん、おもちはあてがあるし、あとの商品は伝を伝って仕入れてあるから。
ユーナちゃん、実体化してもらっていい?」
「…うんいいよ、店番ってことだね?」
「そういうこと。で、蒼真君は見張りよろしくお願いします。で、これが衣装です。」
差し出されたのは、茶色を貴重とした着物。
帯も、派手さはない、動きやすさがメインとなっている着物だった。
「…あれ、地味だね」
「…まぁその辺はいろいろと決まりがあったりするんだけど、文化祭だし。
そこまで深くは考えなくていいかな、と。お店の雰囲気もこれに近くする予定だし。」
「…へぇ…。さすがに、茶道の決まりまではわからないからなぁ。さて、ユーナ」
(はーい)
ユーナの手をつかみ、瞬く間にユーナが実体化する。
「ふぅ。さて、セッティング手伝うよ。」
「お願いします、といっても椅子とござと、ござで点てるようの準備だけなんですが…。
ユーナちゃんと私は、明日のメニューの準備ね。
…仕入れは大体、終わってるんだけど。」
「は~い。」
「茶席、っていうよりは、簡単な茶店ね。和菓子も少ししか出さないし」
『野点形式の茶席、ですね…、格式に文化祭でこだわっても…というきもしますよ?』
準備してもらったのは、長椅子二つ。
あとはござを敷いて、まったりできるスポット、を目指すつもりのようだった。
「まぁ、茶道本格的にやってる人がみたら、ちょっと顔をしかめるかな?
一応招く側の衣装も、派手にはしてないつもりだけど。」
『まぁ、おそらく許容範囲でしょう。むしろ地味すぎるくらいかもしれないですし。』
「深く考えるならね」
「…う~ん、いろいろあるんだね~…」
ユーナはちょっとついていけていないらしい。
少し苦笑しながら、優歌が立ち止まった。
目の前には、仕入れたのだろう、餡などが準備されている。
「さてユーナちゃん、和菓子の作成経験…ないよね?」
「うん、和菓子は初めてだよ」
「まぁ、そんなに難しくないから…。手伝ってくれる?」
「は~い