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False Islandに参加中の優歌の日記など。 PLの雑記や個人的補足などを交えたブログ。
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3期に繋がる、小さな話を3つほど、更新します。

優歌が還ったあと、とある世界にまた行って、還ってきたときのお話。

取り戻したのは、名前と…。



執務室の扉が、静かに開かれる。
このドアをノックなしに開けていいのは、ここに居ない残りの一人のみ。


「…ただいま、戻りました。」
「あぁお帰り優歌。」
「おかえりなさいませ。」
「おかえりー」

ふう、とため息をつき、飛ばされたままの格好でソファーに腰を下ろした。
そして、顔を上げた彼女は、何かを決意したような表情で。

「…呼び声は、なんだったんだい?優歌」
「…泰遠お兄様。…私の、名前。直してもらっていいですか?」
「取り戻したんだね。」

必要最低限の会話。
兄の手は、書類に向かったまま。
ほかの二人は、いつのまにやら出て行っていた。

「…はい。」
「そう。…で、名前は何に直せばいいのかな?」
「…藤本。藤本優歌に。」

取り戻したのは名前。
思い出したのは自分の片割れの存在。

取り戻したくてしかたなかった、消えた記憶。

呼び声に呼ばれて、兄に放り出された世界は、どこかで見た、不思議な世界。
あの島での旅とにていて。どこか違う不思議なたび。

約束を果たせた人。


出会えた、片割れのかけら。


探さなければいけないものが、ひとつへって。
ひとつ、増えた。



 

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