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False Islandに参加中の優歌の日記など。 PLの雑記や個人的補足などを交えたブログ。
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書いててすげーいたたまれなくなりましたが気にしない。
 もともとの設定が痛いのだから仕方ない

メッセを交わしていただいていた皆様をお借りしました。
ありがとうございました!

プロローグ1


2は続きから。


集まってもらった、島の鳥たち。

今ならまだ、届くかもしれない。
この島のどこかにまだ。

手紙と一緒に、入れるためのものを、急いで、準備して。


―空木さん
始めは偶然だったけど、お話しするのが楽しくて。
お茶の約束は、果たせなかったけれど。
変わりに、小さなチョコレートのケーキを。


―かなたさん
小さな女の子で、でも、いろいろなことを知ってて。
そばに居るお姉さんもすごい人で。
小さな、二人でも食べられるような、ケーキが二つ。
…今思えば、かなたさんはいっぱい食べる人だから、二つでもよかったかな。
かなたさんともお茶を約束していたのに…。


―イリスさん
ぬいぐるみの御礼になるか分からないけれど。
クッキーをたくさん。
ありがとうの気持ちを込めて。


―リリーさん
リリーさんともお茶の約束を果たせなかった。
いつかお会いできるのかな。
紅茶味の、パウンドケーキと、お手紙を添えて。


―彼方さん
練習試合を果たせないまま、喧騒に巻き込まれてしまった。
いつかまた、お会いしたときに。
ジアさんとともに居られるかわからないけれど。
甘めのチョコクッキーと、甘さ控えめのジンジャークッキーをそえて。


―クートさん
結局、何もお聞きできないままだった。
皆さん食べられるのか分からないけど。
小さめのケーキを一つと、お手紙を添えて。


『よろしくお願いしますね』
「…みんな、よろしくね」

飛んでいった鳥たちが見えなくなるまで、空を見上げていた。

「さて…、帰らないとね。」
『はい。…大丈夫ですか』
「…なんとかなるよ」

残り少ない力は、取り戻せていた。
増強されていた部分はほとんど消え去ってしまったけれど。

蒼真さん、ユーナちゃんに挨拶をして、ポーを肩に乗せて。

「じゃ、いくよ、ポー」
『はい』

杖をまっすぐ持って、目を閉じる。

“遠き地、近き地。交わらぬ地。導かれるは我が心を分けた兄弟。導くは我が言葉
元居た場所、いるべき場所。我が身体を、その場へ。”

さぁ、かえろう。


+++++++++++++++++++++++++++++++++

いつもと違う空気、いつもと違う景色。

身体を起こすと、そこは私の部屋。

「…起きられましたか。」
「…うん、おはよう、空野」
「おはようございます。…泰遠様、崇徳様がお待ちですよ」
「……怒られるんだろうなぁ」
「…当たり前です」

億劫な身体を引きずり起こして、執務室へ向かう。

「失礼します」
「あぁ、おかえり優歌」
「はい、ただいま戻りました」

二人そろって、執務に向かっている兄たち。
…うん、怒ってるなぁ。
執務机から顔を上げた兄が、にっこり、と笑ってこちらを見た。

「さて優歌」
「…なんでしょうか」
「頑張ってね」
「…はい?」

そういって示されたのは、私の執務机。
………まぁ、文句は言えないよね。

高く積み上げられた、私の担当書類を、ひたすらに片付ける日々が、待っていた。

 

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