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ブログ補完です。
出会う人々。奇跡のような偶然で出会う人々。
【優歌】
しばらくたって、宿にすべて荷物を預ける。
…宿、とはいっても前に見つけたとある木の中。
昔からこの島にあるのだろう、大樹。
他の人が使っていた形跡もないし、遠慮なく使わせていただいている。
「さて、じゃあ今一緒に旅している人たちと一度合流しないと」
「…うん。」
ハルカさんとキクさん。
今は家族の皆さんの傍におられるのだろうから
中に入るときにしよう、と思い直す。
アズマさんとカラスさん。
ちょうど料理担当の相談も合ったので
その話し合いをしつつ。
…クロエさん、とユエさん。
ユエさんはどうやら今いないらしく、クロエさんにしか紹介できなかった。
前々からちょくちょくその話をしていたおかげか、すんなりと。
暗刻さん、天狼さん。
近寄りがたい二人…、だけど今回に関してはそうも行かないので
同行人が増えたこと、だけは伝える
マリアさんとクロさん。
さすがに空翔も目を見開いていた。
私も正直に驚いたので…うん。
「今のところは…こんな感じかな」
「…なんかすごいな…としかいえない」
「だいぶ慣れたけどね。この島だしね」
「…ほんとに、変な島なんだね」
その言葉に対する否定は誰も出来ないだろう。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
【空翔】
案内された先でであった人たち。
正直現実なのか、と疑う部分ばかりだった。
でも、優歌のいう、この島だから、がすべてを語っている気がした。
歩いていく道々で出会うのは、人だけではなくて。
…変な島、だなぁと。思うだけだった。
他の用事をすませてくるから、と。
ポーと一緒に大樹に戻る途中。
「…あれ、優歌さん、はいないのね。」
『ええ、魔石の作製依頼をこなしにいかれましたよ。』
「…そう。今後の進路に関してだったのだけど…」
『では私から伝えましょうか』
「…そう、ね。お願いしようかしら。」
『はい。』
―進路。
簡単に教えられたこの島のこと。
広大な遺跡が、この島の中にあって。
その探索をすることで、何かがあるのだという。
…深くは教えてもらえなかったけれど。
「基本的には前々から相談していたとおり、の流れになるわね」
『のようですね。…ベルクレア、と。ですね』
「…その流れね。人狩りにも注意しなければいけない進路になるけれど…。
…うん。まぁそれだけ伝えてもらえば問題はないわ」
『かしこまりました。ではまた後ほど』
「はい。」