26日目

纏う衣服。

約束の実行

（ちょっとだけ追加）

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みんなへ。


まず最初に。
無事空翔と合流しました。
正直驚きましたが…。

探索を、一人ずつで、ということになったので
手紙を書く時間が取れました。

現在はとある軍隊の方と戦った後、寄り道中です。
もうすぐ外に出ることになります。

簡単ですがこれだけで。

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「あぁそうだ優歌」
「ん？なぁに」
「あの荷物なんだけどさ」
「えーっと、あぁ、あのボストンバッグ？」
「うん。…泰遠さんが、式服も入れてくれたんだけど」
「…式服って、あれ…？」
「そう。あれ。」

―式服“夜光翠”

なんだかふと懐かしくなって、クロエさんに依頼した光衣に同じ名前をつけた。
…縁、だったのかな。

「…ん、わかった。ありがとう。」


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私と空翔とポーだけ。
もう少しいつもは騒がしい野営も、今日は少し静か。

―ゆうかちゃんっ！

懐かしい声が、頭の中に響く。


―ゆうかちゃん、聞こえてるー？

「聞こえてます…って、え。」

幻聴じゃなかったのか。
あわてて姿勢をただし、頭に響く声に意識を傾ける。

―あ、よかったー。通じたね。えと、そろそろ遺跡外だったら、私、遺跡外で待ってようかな、と思って。
　約束のケーキ作り！

「あー…。うん、ちょうどそろそろ出る予定だけど」

―ほんと？よかったー。じゃ、まってるね。

「うん、わかった。」